5本全部は「ズボラ」には荷が重い?積水ハウス推奨の在来種を、理想と現実の天秤にかけてみた。
こんにちは、「おうちのたね」運営者のおたねです。
私は自他共に認める「ズボラ」であり、かつ「虫嫌い」です。登山が趣味なので虫が全くダメというのではなく、足がいっぱいある子たちが苦手です。

さらに、庭は愛犬が走り回れる人工芝と、砂利と石で構成するスタイリッシュな「ドライガーデン」を目指しています。

そんな私が、積水ハウスが推奨する「九州のどこに住んでもOKな共通の5種」を庭に迎え入れたらどうなるのか?
今回は、理想のキラキラした部分だけじゃない、管理という「ドロドロした現実」にスポットを当てて、徹底シミュレーションしてみました。
憧れの「5本の樹」計画、そのキラキラした理想

「庭に小さな森を作りたい」「窓の外を鳥が横切る生活に憧れる」 家づくりを考える人なら、一度は耳にする積水ハウスの「5本の樹」計画。
そのコンセプトは実に美しいものです。「3本は鳥のために、2本は蝶のために」。地域の在来種を植えることで、日本の原風景を取り戻し、生態系を守る。素晴らしい。拍手を送りたい。
そう。私は登山が趣味なので、自然の中に入ると感じるのです。「何一つ無駄なものは無い。すべてが関わりあってバランスを取って維持しあっている」と。
でも、ちょっと待ってください。 私は思ってしまったのです。
「5本も植えて、手入れは大丈夫なの?」「蝶が来るってことは、毛虫もセットじゃないの?」
毎日お家で過ごすことが好きな方は、お庭の手入れもできるかもしれません。ですがわたくしおたねは休日には山に行って、連休には車中泊して遠征することが多いです。
将来は愛犬と一緒に車中泊しながら全国を旅したいという夢があります。そして「ズボラ」で「虫嫌い」。

同じ24時間過ごすなら、お庭のお手入れは最小限がいいのです!
そんな私が快適に過ごせる庭って…?
積水ハウスの5本の樹に共感はできるけど、現実的に考えた時、どんな生活が待っているのかシュミレーションしてみました。
九州の「どこでも育つ」精鋭5種とは?
私が家を建てる場所はまだ確定していませんが、九州の「沿岸部・平地」と「山間部・内陸部」、どちらになっても対応できる共通の樹木がこの5本です。
- エゴノキ
- コハウチワカエデ
- シラカシ
- ヤマザクラ
- ソヨゴ
積水ハウスのホームページには「5本の樹」の「庭木セレクトブック」が紹介されているのでそこから、選びました。

ちょっとしたアンケートみたいなものに答えたらだれでも見れるようになってますので、是非一度ご覧になってみるのもいいかもです!
これらは九州の気候に馴染んだ強健なエリートたち。でも、エリートだからといって「手がかからない」わけではありません。おたね流の厳しいフィルターで、1本ずつ解剖していきましょう。
【理想と現実】5本全部植えた「欲張りフォレスト」シミュレーション
もし、私の庭にこの5本をすべて配置したらどうなるか。 頭の中で図解を作成し、1年後の姿を想像してみました。
理想の姿:妄想の爆発
窓を開ければ、春にはヤマザクラとエゴノキの花が咲き、夏にはシラカシとソヨゴの濃い緑が木陰を作る。

秋にはコハウチワカエデが見事な紅葉を見せ、冬にはソヨゴの赤い実を目当てにメジロがやってくる……。ドライガーデンの無機質な石の間に、生命の息吹が宿る「完璧なビオトープ」の完成です。

現実の姿:ここが重要!
- 5月の絶望:ヤマザクラに毛虫が発生。ドライガーデンの白い砂利の上に、黒いフンが点々と落ちている。
- 8月の格闘:シラカシが爆速で成長。ズボラな私でも重い腰を上げてハサミを持たざるを得ない。
- 11月の苦行:落葉樹4本(エゴノキ、カエデ、サクラ、シラカシの一部)から一斉に葉が落ちる。砂利の隙間に挟まった枯れ葉を拾うという、気の遠くなる掃除が始まる。
結論:ズボラな私にとって、5本フルメンバーは「庭の維持」が仕事になってしまうリスクがある。

樹種別・ガチ検証:おたねフィルターを通過できるか?
ここからは、5本それぞれのメリット・デメリットを、私の「独断と偏見(と切実な本音)」で評価していきます。
① ソヨゴ:ズボラ界の聖母

- メリット:成長が極めて遅い。これがどれだけ素晴らしいことか! 剪定をサボっても形が崩れません。常緑なので冬も寂しくなく、虫もほとんどつきません。
- デメリット:成長が遅い=苗木が少し高い。
- 判定:【絶対採用】 ドライガーデンとの相性も抜群。私の右腕として採用決定。

登山しているとよく見かける、この特徴のある葉っぱの形。葉の縁が波打っているように見えませんか?ほんとによく見かけるんです。
庭木にもいいなんて知りませんでした。
② エゴノキ:鳥を呼ぶモダンな貴公子

- メリット:下向きに咲く花がとにかく上品。樹形が自然に整うので、素人が下手に切らなくてもオシャレに見えます。ヤマガラという鳥が木の実を食べに来てくれます。

- デメリット:実の毒性(サポニン)に注意。また、たまにテッポウムシ(カミキリムシの子)が入ることがある。
- 判定:【採用】 多少のリスクを冒しても、この美しさと「鳥を呼ぶ力」は捨てがたい。

エゴノキは登山をしている私にはとても馴染みのある木の一つです。下を向いて咲く姿はとても素敵なんですよね~。落花があるとつい上を見て花を確認します。アブラムシの幼虫が付くこともあるみたいです。…ちょっと悩ましいなあ。
③ コハウチワカエデ:紅葉の美しさに惑わされるな

- メリット:九州の強い日差しでも葉焼けしにくく、小さな葉が重なる姿は非常にスタイリッシュ。
- デメリット:やはりカエデ類。虫がゼロとはいきません。
- 判定:【条件付き採用】 1本あるだけで季節感が爆上がりするので、メインの目立つ場所に1本だけ、ならアリ。

紅葉の美しさは格別でしょうね。ちなみにどんな虫が付きやすいのか調べてみました。
テッポウムシ、アブラムシ、カイガラムシ、イラガ(毛虫!)害虫には強い方らしいのですが…これも悩ましい。
④ ヤマザクラ:美しき「諸刃の剣」

- メリット:日本人の心、桜。花が散る様子は風情の極みです。
- デメリット:毛虫。 これにつきます。また、桜は根が横に張るため、石や砂利を敷き詰めたドライガーデンでは、将来的に地面を持ち上げてしまう懸念も。
- 判定:【不採用(サヨナラ)】 虫嫌いの私にとって、毛虫とのエンカウント率が高い木は、リラックスするための庭には置けません。桜は公園で見るのが一番です。

ヤマザクラは多くの虫が好む木だそうで…。先日、ある山で大きなヤマザクラの木の下でお花見してきたのですが、虫は見かけませんでしたけどねえ~。これからの季節に虫が付きやすいのかもしれませんね。
⑤ シラカシ:強すぎる「緑の怪物」

- メリット:目隠し機能は最強。どんぐりがなるので、子供がいたら喜ぶでしょう。
- デメリット:「成長が早すぎる」。 ズボラにとって「切らなきゃいけない木」はストレスの元です。また、常緑樹ですが、実は春に「古い葉」が大量に落ちます。これが砂利の庭では掃除しにくい!
- 判定:【不採用(サヨナラ)】 管理の負担が大きすぎます。ドライガーデンのスタイリッシュさよりも「生垣感」が強く出てしまうのもマイナス。

どれくらいの速さで成長するかというと、年に1~2回の剪定をさぼると、10メートル以上に成長するそうです…。ひゃ~~~
取捨択一の結論:私の庭の「学びのたね」はこれ!
5本をシミュレーションし、現実を天秤にかけた結果、私の庭に残ったのはこの3本でした。
- ソヨゴ(常緑・低メンテ・鳥)
- エゴノキ(落葉・美形・鳥)
- コハウチワカエデ(落葉・紅葉・アクセント)
積水ハウスの「5本の樹」の精神を尊重しつつ、私は「精鋭の3本」で勝負することに決めました。 「鳥のために3本、蝶のために2本」という教えからは少し外れるかもしれませんが、大切なのは「無理なく、長く、愛せる庭」であること。
蝶を呼ぶための要素は、木ではなく「ブッドレア」のような低木や、手入れのしやすい花で補えばいい。そう考えることで、心がふっと軽くなりました。
虫の問題は植物である以上、多かれ少なかれあります。薬剤を使う、使わないなど様々な対処方法があると思いますが、一番は私と愛犬が安心して暮らせるには同意したらいいかを最優先で考えたいと思います。
理想の庭づくりに「正解」はない
積水ハウスの「5本の樹」は素晴らしい指針です。でも、それをそのまま自分の庭にコピーするのが正解とは限りません。
- 自分がどれだけ庭に時間を割けるか?(ズボラ度)
- どの程度の虫なら許容できるか?(虫嫌い度)
- 庭の見た目をどう保ちたいか?(ドライガーデン派)
この「自分自身の基準」という天秤にかけて、理想を引き算していく過程こそが、本当の意味での「学びのたね」になるのだと確信しました。
もし、あなたが今、庭木選びで迷っているなら。 一度「理想のフォレスト」をシミュレーションして、そこから「これだけは管理できない!」という現実を1本ずつ削ってみてください。
最後に残った木こそが、あなたと一緒に歳を重ねていける、本当のパートナーです。

予告
さて、選んだ3本をドライガーデンのどこに配置すれば、最も「映える」のか。 次回は「ズボラでもできる、黄金の配置図」について深掘りしてみたいと思います。
おたね得意の手書き配置図も公開!お楽しみに!
そして積水ハウスを検討中、または候補に入っているけどまだ何もしていないという方は、ぜひ現役施主ハルさんのオーナー紹介制度をお勧めします!
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